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では、TMMの安全性、つまり、強度はどの程度なのでしょうか。
以下で計算して見ましょう。

例えば、ダミーデータも含めて全分割データの数が65,536個の時、これらの全ての分割データが保存されたパソコンが、侵害者によって持ち出された場合を考えて見ます。
復元キーは別途厳重に管理されているので、持ち出されていません。

侵害者は、どの分割データのビットをどのように並べれば元のデータが復元できるかわかりません。
そこで、全分割データから何個かを選択して、それらのビットをいろいろと並べて見なければなりません。

ここで、全分割データから何個かをランダムに選択するステップのみを考えて見ます。
その後のビットをいろいろに並べるところはひとまず置いておきます。

65,536個の分割データから何個かを選ぶ組み合わせの数は、2の65,536乗になります。
これは、約   です。

2007年11月時点での世界最速スーパーコンピュータはBlueGene/L(計算速度478TFLOPS)ですが、このス-パーコンピュータでこれらの組み合わせを作るだけで、最低   年の時間がかかります。
これは、19,707桁の数字です。
ちなみに、宇宙の年齢は、約13,700,000,000 年(2003年NASA発表)で、たった11桁の数字です。
これらの2つの年数を並べて比較すると次のようになります。

TMMへの攻撃時間 : 約  132,911,000,000,・・・(ここに0が19,680個並ぶ)・・・,000,0 00,000,000,000
宇宙の年齢 : 約  13,700,000,000

つまり、65,536個の分割データから何個かを選ぶ組み合わせを作ることが、事実上不可能であることがわかります。

このように、全分割データから何個かを選択することすら不可能なので、全ての組み合わせを作ってビットを並べてみることなど更に不可能であると言えます。

これが、TMMの強度です。
もし、単純に暗号と比較すると、全分割データの数が65,536個の時のTMMの強度は、65,536ビットのキー長の暗号に匹敵すると言えます。



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